着こなしの秘術とは、実は立ち居ふるまいにあるということをご存知でしょうか。ファッションにはそれぞれその服装に合った立ち居振る舞いというものがあります。例えば、ドレスを着ているときに着物を着ているかのように内股で静々と歩いていてはチグハグですし、逆に着物を着ているときにドレスを着ているときのような動作ではがさつに見えるばかりでなく、着くずれさえ起こしかねません。パンツスタイルのときとスカートのとき、アウトドア・ファッションのときとスーツ着用のとき、立ち居振る舞いが服に合うように気を配っているでしょうか？プロのモデルが服を素敵に見せられるのは、スーパーナイスボディばかりのおかげではありません。彼女たちはどのように歩けば、どのように胸を張れば、どのように腕を動かせばその服を良く見せることができるかを計算したうえで動くことができることが強みでもあるのです。これは一般人の着こなしにも共通すること。そう、着る服によって行動をある程度限定されることを知ったうえで立ち居振る舞いを調整することが着こなしを完成する術なのです。服のコーディネートはばっちりでも、猫背でずるずる歩いていませんか？着ている服にあった「なりきり」の態度物腰をお忘れなく。